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disreputable in paradise @Singapore [Singapore]

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待ち合わせ場所を目指し、空港からMRTに乗り込んだ。

目指すはEastWest LineのAljunied(アルジュニー)駅、
この駅名でピン、と来る人がいるかもしれないが「ゲイラン」にほど近い駅だ。

「ゲイラン」は路地ごとにいかがわしい店が軒を並べる色街として有名だが、
同時に大通り沿いにうまいものを食わせる店が多いことでも知られている。
舌の肥えた遊び人が集う街なので、
必然、おいしい店が軒を連ねるようになった、というわけで、
色街ながら家族連れでおいしいものを食べに来る場所でもある。

また通りを一本隔てると、延々と果物店が軒を連ねている。
この時季、夏の「ドリアン・シーズン」となると、
果物店に横付けするクルマで渋滞を起こすほどの盛況振りを見せる場所でもある。



この辺りはインド人街にほど近く、エコノミー・ホテルも多い。
ガイドの仕事をしている友人は市内観光を終え、
客をホテルに送り込んでから来るそうなので、
ホテルに近いこの駅が待ち合わせ場所になったというわけだ。

電話口で「『ゲイラン』で待ち合わせかよ!」と毒づいたが、
ここはワルイ遊びをするところでもあり、
うまいものを食べに行くところでもあり、
質のいいドリアンを買い求める場所であることは承知の事実。
無料電話の電話口には笑い声が響いていた。

というわけでつまらない文章の説明よりも周辺のフンイキは写真でお楽しみを。

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若い女性客が多く、味のいいものを求め、店員にアレコレリクエスト。モチロン値段交渉も激しく。 

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食事帰りに路肩にクルマを止め、食べて帰る客が多い。家だとニオイがスゴイからね。 

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ドリアンはモチロン、マンゴ、マンゴスチンなども頼めばその場で食べやすくカットして出してくれる。 

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アパートやオフィスなどビルの1階がホーカーズというところが多い。なのでサンダル姿もいればネクタイ姿も。 

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カイラン(青菜)の炒め物と土鍋のお粥。右上のカエルの炒め物を粥に乗せて食べる。好吃 la~~! 

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エビの煮込み。友人まかせなので、料理名もわからず食べている。そこはスキキライなしの強み。 





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strategy in paradise @Singapore [Singapore]

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到着後、入国手続きへ向かう前にトランジット・カウンターに立ち寄った。

通常のチェックインだと受付カウンターは3時間ほど前でないと開かない。
そうなると早朝便の場合、一旦入国しても、深夜に空港に戻り、
カウンターが開く朝方まで出発ホールで待つか、
あるいはホテルで仮眠して、暗いうちにタクシーを飛ばし空港へ戻るか、ということになる。

通常、ボーディング・パス(搭乗券)がなければ、
出国手続きを済ませ、出発ゲートに至ることはできない。

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みなさんも海外の空港で見かけるであろう「ロビーで横になっている人たち」は、
それがイヤで入国せずに空港内に留まっているトランジット客、というわけ。

作戦実行の第一段階は「あらかじめボーディング・パスを得ること」。

現状、マニラからはSQ(シンガポール航空)~NH(全日空)という他社乗り継ぎなので、
マニラ~シンガ~日本の「通し」で搭乗券を出してもらえてはいない。
ここチャンギで改めてボーディング・パスを得なくてはならないのだ。

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「日本へのボーディング・パス、でますか?」

「フライトは?」

「朝8時のオール・ニッポン、NH112」

「あら、随分早いわね」

カウンターにいたインド系の女性は戸惑ったように返してきた。
それはそうだ、18時に到着して、翌朝8時の搭乗券を出せ、という客は少なかろう。




「ちょっと待ってね。NHに出せるか、電話してみるわ」

「お願いします。ないと入国しないでずっとこの中にいることになっちゃうんだ」

「あはは、それは残念なことね」

彼女は事情を汲み取ってくれたのか、笑いながら電話を手にしていた。

耳馴染んだシンガポール訛りの英語が続く。
シンガポリアンらしいパターンで、本題に入る前にひとしきりムダ話。
手持ち無沙汰なカウンターでシングリッシュで交わされるムダ話を聞いていると、
それだけで吹き出してしまいそうになった。

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そんな感じで待たされ、ノンキで気楽なフンイキに、
「ああ、ここはシンガなのだなあ」とあらためて感じていた。
その彼女が会話の途中でスマイルしてよこす、たぶんいい合図なのだろう。

「出していいみたい。いま、打ち出すわね」

彼女は受話器を置いて、キーボードを叩きはじめていた。

「よかった、これで市内でメシが食えるよ」

「空港よりおいしいものが食べられるわね」

少しばかり手間取りはしたが、無事に全日空の東京行き搭乗券が手元にやって来た。



これで入国しても好きな時間に出発ロビーに戻ってこられる。
数時間のために市内にホテルを取る必要がなくなり、作戦は実を結びそうだ。

気だるい朝にチェックインの長い行列に並ばなくて済む、ということと、
時間の制限がない、という大きなアドバンテージを得た。
深夜まで飲み食いして、タクシーで空港に戻り、
出してもらった搭乗券とともに出国手続きを終えたら、
あとは『プライオリティ・パス』で『ビジネスクラス・ラウンジ』へ転がり込めばいい。

チャンギ空港では4箇所(!)のラウンジを使うことができるので、
仮眠室を持つラウンジで横になってもいいし、ネット環境も万全なので朝は遠くない。
赤道直下の国でかいた汗もラウンジのシャワーで洗い流せるし、
眠くなければ空港内のシアターで無料の映画を観る、なんていうのもアリだ。

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搭乗券をしまい、キャスターバッグを預け、シンガポール入国を済ませると、
いつものようにターンテーブル手前にある市内通話から友人に連絡を入れた。
知る人ぞ知る、この公衆電話はケイタイだろうが無料だ。

さあて、ドコでナニを食べようか。


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homecoming to paradise @Singapore [Singapore]

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30分遅れでマニラを出発したSQ917便はそのままの遅れでチャンギ国際空港に到着した。

SQ(シンガポール航空)フライトは久々だ。
機内食前にメニューが配られ、カトラリー(食器)が金属で出てくることに感動を覚えてしまった。
ヨーロッパ系航空会社やアジア系では当たり前のことなのだが、
ここ数年、ソウル行きを除いて、UAやAA、DLとアメリカ系ばかり乗っていたので、
そのことをすっかり忘れていた。



ハイジャック防止、などという理由で、
アメリカ系の航空会社はナイフやフォークのカトラリーをプラスティックにしてしまったが、
その実態は「燃費向上」というウラの顔がある。

200人分の食器を金属からプラスティックに変えるだけで、
相当量の重量が削られ、すなわち燃料費の節約につながる、というわけ。
そのうち「乗る前にトイレ」を義務付け、軽い人だけ乗せる航空会社が現れるかもしれない。

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SQの機内食、味に関しては世界屈指、アメリカ系などは比較の外だ。

ちなみにツアコン時代から、数々のフライト、航空会社を経験してきましたが、
おいしい機内食BEST3は『ヴァージン・エア』『スイス・インター』『スカンジナビア』かな。
バゲットがおいしい『エール・フランス』、そして『シンガポール』を時点に入れておきます。
意外にもマズイのは『アリタリア』、美食の国イタリアの航空会社とは思えないマズさです。

これ、もちろん自己判断ですが、いずれも数回乗った経験です。

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到着時間はシンガポール時間で18:10、フライトは約3時間半。
マニラとシンガポールの間には時差がなく、共に日本からは一時間遅れの国だ。

そして翌朝8時までがこの国で許された時間、トランジットで与えられた寿命。
パラオから直で日本に戻ればいいものをマニラで14時間、
シンガポールで15時間という一日に満たない寿命を経て、帰国に至るわけですね。

パラオだけでなく、帰国便までアイランド・ホッピング。

繰り返し記してきたが「未踏のパラオ」に続いて、「フィリピンも踏破」できること。
合間の移動で「シンガポール航空」を利用し、シンガポールからの帰国便は「全日空」、
というのがこの変な行程を選んだ理由。
パラオからユナイテッド(旧コンチネンタルの路線)でグアム経由で帰国するのがたぶん正着。
掛け値なしにバカげている、いや、割り増しのバカであることは、
航空券購入承諾のクリックをしたところから、認知はしております。

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赤道直下のこの国はホテル代が高く、ゲストハウスやモーテルなどのいわゆる安宿が少ない。
来星するにあたって、宿代はかなりのネックで、長期滞在者には悩みのタネだ。

以前は「高いホテル代払うならうちに来なよ」ということで、
シンガポール時代の仕事仲間、シンガポリアンの家に泊めてもらっていた。
空き部屋がひとつあり、その彼も仕事で日本に来た際はうちの空き部屋を使ったりして、
お互いに便利に行き来していた。
航空券だけでお互い滞在先を融通できた、というわけ。

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さらにその頃、ユナイテッドが「オール・コミコミ」というチケットを販売していた。

シンガ、バンコクが39,800円、ソウルは19,800円というシロモノで、
こいつを使って、年2~3回、気軽な「里帰り」ができていた。
現地では1週間で1万円も使わないので、5万あれば楽勝という、
サーチャージがバカ高い今となってはうらやましい限りのチケット。
空港使用料、サーチャージを含んだ総額でこの値段だったからなあ。

頃合い的には2008~9年かな。
http://delfin.blog.so-net.ne.jp/2008-10-27 (Vacation @ Singapore)

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ところがその彼が家を手放したのですね。
チケットは継続して売られていたけど、目当ての部屋が無くなってしまったので、
長期の宿泊費を考えると、赤道直下の国が縁遠くなってしまったわけ。

そして同じチケットのソウル行きが「毎月ソウル」のトリガーになったわけ。
航空券2万円+安宿1万円なら、シンガに飛ぶより安く、
国内旅行より滞在費がかからない、ということで、動き出したのですな。
http://delfin.blog.so-net.ne.jp/2009-03-27   「毎月ソウル」のはじまり

宿代が高いシンガ、なんで今回立ち寄ったかというと、ちょっとばかり思いつきの作戦が。


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