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おなじ街のおなじ宿から from Belfast [Northen-Ireland (U.K.)]

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帰国前日の北アイルランド・ベルファストです。

週末宿無し問題にブチあたり、結局、2日にベルファストのホステルをチェックアウトし、
その日の昼前にバスでさらに北の町・デリーへ向かいました。

出発前、2日金曜はベルファストの宿は満室だったので、
あきらめてこの町へ来ることを決めたものの、
ネット上だとこの町の安宿も3日土曜はいっぱい、ということに。
なんとかベルファストの同じ宿にベッドがあったのでそれを確保し、
3、4、5日と連泊することにしてしまいました。
これにて「宿無し問題」決着、ということでバスに乗ったわけです。

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ところがデリーのホステルに来てみたら、ガラガラでやんの。

このホステル3段ベッドだったんですが、割り当てられた部屋が3x5つの15人部屋。
で、この部屋にいたのは自分を入れて2人。
しかももう一人のドイツ人は遊び歩いていたのか、朝まで帰ってこないので15人部屋独り占め、
デカすぎるシングル・ルーム、ただしベッド15個。

宿全体で7部屋ぐらいあったんですが、全部でお客さんが10人にも満たないご様子。

朝食のキッチンで「あら、こんな人もいたのね」って感じで、
どう考えても3日土曜日の部屋が満杯になるとは思えず。

おそらくネット管理が面倒で「手仕舞い」(旅行業界用語で「〆切」)しちゃったんでしょうね。

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まあ、来てみればこんなもんです、旅の実情は。
なあんだ、じゃあここで連泊すればよかったじゃねえか、と文句たれてみたんですが、
1時間もあれば歩いて回れちゃう小さい町なので、ここに2泊もツライな、とも思え。
ベルファストですでに宿を確保してきているので、余裕こいて都合のいいことなどを宣っているわけです。

合わせてこれまで連日、昼間には熱い太陽が降り注いでいたんですが、
この土曜日だけ、どんより空が広がって、最高気温7度程度で寒い、寒い。
さらに北の町に来ているので、吹き抜ける風も寒さ割り増し、
これまで午後になって差していた日差しも戻らず、アイルランド的などんよりした色合いの空が展開したまま。

夜にはホステルのオヤジさんも「ヒーターいる?」なんて小型の電気ストーブ持ってきてくれたりで。
おそらく客いないからセントラル・ヒーティング入れなかっただろうね。

ここデリーは丘の上に城壁がひと回り、そのまま残っている町。
いまも城壁に沿うように近代的なショッピング・モールがあり、地元の人が普通に生活している静かな町。
『ギルドホール』ではパイプ・オルガンの演奏とともに美しいステンドグラスに魅入ったんですが、
どうもパイプオルガンの音色ってのはヤマトの「白色彗星帝国」が思い出されちまっていけねえぜ、嗚呼、世代がバレる。

そんな町を「Sunday Bloody Sunday」口ずさみながら歩いたりしてます、どう絡んでいるかはWikiでもみてくらはい。



翌日午後、のんびりベルファストへ。

バスで2時間かからずの距離なので、日帰り観光できちゃう感じ。
アイルランド全体の町と街の感覚はそんな距離感です。

土曜日はベルファストもやはりアイルランド的灰色式厚手揃えの曇り空が広がり、うすら寒い。
「う~ん、デリーだけじゃなかったのか」と呟きつつ、ホステルに舞い戻ると、
「今日の夕食に合流しない?」と週末イベントのお誘い。
「夕食&PUBの夜」というのをスタッフが催し、希望者で盛り上がる、という感じのや~つ。

一人飯が回避できるありがたい企画なので、断る理由はなし。

夕食までの時間はリビングで「サモアvsジャパン」、「南アフリカvsスコットランド」のラグビーでひと盛り上がり、
スタッフはもちろん、オージーの旅行者も多く、みなで小さな画面に観入ってました。
こちらでもサクラのジャージの奮闘は「このグループのカギを握るチーム」と話題です。

昨日、4日日曜は週末だけ開かれる『セント・ジョージ・マーケット』へ。

屋内マーケットですが、野菜や鮮魚に混じり、芸術品から手作りお菓子が並び、
真ん中のフード・エリアでは各国の料理が激しい湯気と香りを立て、地元っ子を集めてました。

午前は「サイクル・デイ」ということで、シティーホールから我が宿に近い植物園までが道路規制、
クルマのいない通りを家族連れでサイクリング、これならまともにこげないチビっこも安心、安全。
大通りを一本封鎖して専用道路にしちゃうところがこちらの行政らしいというか、公共の福祉というか。

日曜日を狙ったかのように眩しい日差しが復活、というかなんだったんだ、デリーの寒さ。

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さて最終日はなにをしましょう、と思いつつ、朝食を摂りにキッチンに降りると、窓の外は雨。
この雨も「午前中だけのや~つ(ハライチ風)」でありますように。

こちらは朝から昼にかけては濃い霧が降りてきて、気温が上がるころには青い空が広がり、
9月末の時点でも午後はTシャツで歩く姿も多い、という感じの陽気。

今日もひとつそんな感じでお願いします、出発便は明朝9時、もう少しアイルランドに浸りたいので。


9:00 05, Oct. Lagan Backpackers@Belfast

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おなじ島のちがう国から from Belfast [Northen-Ireland (U.K.)]

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アイルランドから別の国・北アイルランドに来ています。

「ナニが別の国なんじゃい」というなかれ、
国境もパスポート・チェックもないんですが、
ベルファストの街に降り立つとそこからは「ポンド」の世界。

「ユーロ」で過ごしていたアイルランドの首都ダブリンとはまったく様相が異なります。
正式名称「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」の「北アイルランド地方」、
アイルランドの島のつむじの辺りをイギリスが牛耳っているわけで、
ベルファストはその北アイルランド地方の首府でございます。

アイルランドであり、アイルランドでない場所。

成田で両替したユーロは使えなくなり、
バス・ターミナルに降り立った瞬間から「文無し状態」で街に放り出されるわけです。
まあ、前回の旅の残存弾のコインを持ってきたのでコーヒーぐらいは飲めますけどね。
http://delfin.blog.so-net.ne.jp/2009-08-27 MINI United@ロンドン

バス・ターミナルから15分ほど歩き、クイーンズ大学の裏手にあるホステルに辿り着いたんですが、
大学のそば、ということもあり、整備された街並みが静かな佇まいを見せておりました。
新学期の9月ということもあって、メイン・ゲートではクラブやらサークルでしょうか、
新歓イベントで賑わってましたけどね、そこだけ静かじゃない佇まい。

ダブリンの人の多さからすると、ベルファストはワサワサしておらず、好みに合う感じ。
人に尋ねても言葉多くて親切で、やはり首都と地方都市とではスケールの違いがありますね。

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ダブリンも決して大きい街ではなく、サイズ感的には「新橋周辺」という感じで、
ビジネスマンも旅行者も学生も肩を擦れ違うように行き来していて、ワサワサワサワサ落ち着かない。
街は小さく、人は多いけど、見るものは少ない、ってザックリ切ったらかわいそうか。

ついでにロケーションがいいからと選んだ街のド真ん中のホステルは学生寮のようにバカでかくって、
どことなく居場所がなく、滞在も落ち着かないまま。

ベルファストのホステルは学生エリアのアパートメント改装型、シェア・ハウス的なサイズなので、
リビングで語らったり、キッチンで立ち話したりと、ホステルらしい過ごし方ができてます。

明けて10月1日、今回の旅で一番見たかった『ジャイアント・コースト』へ。
ホステルから現地ツアーを申し込み、(18ポンド≒3600円)北の海岸目指して、ワンデイ・トリップ。
規模的には我が地元の半島の海岸と変わりがない感じで、やや「ムムム」となりましたが、
日焼けするほど天気も良く、街なかで鬱々と過ごすのに比べるとなんとまあ、晴れやかな一日であったことか。

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そうそう、ベルファスト到着の30日夜の時点で問題発生。

おそらくヨーロッパだけでなく、
世界的平等的に日本も週末に差し掛かろうとしていると思いますが、週末の宿がないことが判明、
安宿=ホステルがソールド・アウトなのです。

アイルランド自体がポピュラーな観光地ではないため、
ダブリンもここベルファストもホステルの数が少なく、また5千円ぐらいの安ホテルというのがないんですね、
ホステルのドミの上は6~7千円の価格帯のホテルになっちゃう。

ホテルでもいいのですが、ドミトリーは2千円ほどなので、3泊分となるとちょっとバカらしくもアリ。

ということで、アレヤコレヤ検索しているんですが、3日土曜のベッドがないんです!
2日にベルファストを出て、さらに北のデリーへ向かおうと思っていたんですが、
そこもやはり土曜日のベッドがいっぱいで、「ムムム」という感じに陥ってます。

こうなったら予定変更して、デリーは金曜一泊のみで、(金曜のベッドは空いていた)
土曜日、ベルファストに戻り、同じホステルでベッドを取ろうかと思ったら、
「週末はいっぱいかもしれない」と予約メールと格闘している女性スタッフがそう告げられました。
「明日、チェックアウト前に確認してくれる?」と忙しそうなので「ムムム」なまま、1日の夜は暮れ・・・。

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この旅のラストはダブリンから帰国するのですが、
ダブリン~ベルファストのバスが途中、ダブリン空港を経由、2時間でこの街へやって来たのですね。
このバスは1時間ごと、24時間運航しているので、
最終日、ここからダブリン空港に向かうのもアリだな、と早々に決めたわけです、
この宿を気に入ったこともあって。

となると2日金曜はデリーでベッドを確保、
3日土曜はホテルに泊まり、デリーで2泊したのち、ベルファストに戻り、ラスト2泊をこの宿で過ごすか。

あるいはデリーは1泊のみで3日土曜にベルファストに戻り、別のホテルを探すか。
う~ん、あるいは全然別の西の街・ゴールウェイにでも行っちゃうか、と思い立ち、
検索したけどやっぱりベッドがない。

帰国日は6日、さあどうなる、どうする。

02,Oct. @ Belfast



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