Chinatown @Singapore [Singapore]
―DAY5― 6月13日
友人のクルマで『Chinatown(チャイナタウン)』の近くまで乗せてもらった。
「ジムに行く」という友人に場所を尋ねると「チャイナタウンのそば」というので、
適当な近場で降ろしてもらうことにした。
チャイナタウンでちょっとした買い物をしたかったので、ちょうどよかったのだ。
昨日の夜は突然、別の友人に誘われ、ナニを食べるか心配することはなくなった。
『Bugis(ブギス)』の隣、『Laveder(ラヴェンダー)』にほど近いエリアに、
アジア他国の調味料や具材を売る店が連なるビルがある。
そこに用事があるという会社帰りの彼に合流し、そのなかにあるタイ料理屋での夕食となったのだ。
「空芯菜」に「カイラン」、お気に入りの野菜炒めばかりを頼んでいると、
「あんた、ベリジタリアンか」とツッコまれた。
「『トム・ヤム・クーン』とかは日本でも食えるんだよ。
日本であまり食えない野菜、頼んでるの!」
「ベジタリアンでもないのに、安上がりだねえ~」
翻って友人は肉料理ばかりを頼んだので、自然とテーブルの上の料理のバランスは取れていて、
アレヤコレヤとお互いを嘲り合いながら大皿をつつきあった。
メニューに『カオマン・ガイ』の文字を見つけたが、
昼間に『チキンライス』を堪能していたので、ここでは遠慮しておいた。
|
|
|
|
|
『チャイナタウン』はすっかり様変わりしていた。
数年前にMRT North East Line線の駅ができ、風通しがよくなったのか、
以前の淀んだ感じはすっかり消え去っている。
上半身裸のオヤジさんとか、脂でコーティングされたホーカーズの床とか、
かつて見かけた「チャイナタウンらしい」ヤバイものは忘却の彼方、
今では土産店が路面を埋め尽くし、欧米の観光客がカメラをブラ下げ歩く有名スポットに様変わりしている。
キレイになったことは住民や商売にはいいことなのかもしれないが、
街が持つ「ドキドキ感」や余所者を受け付けない「薄暗さ」のようなものはどこかに消え去ってしまった。
それでも毒気のないハワイなどよりは数倍楽しく、数倍オイシイものがあることは確かだ。
「ちょっとした買い物」を済ませるため、店々を物色する。
大した買い物ではなく、日本への土産に「茶葉」や「ドライフルーツ」を買い求めに来たのだ。
持論ではないが「土産」は「消えモノ」に限るべき、と思っている。
それ以前にツアコンをしはじめた頃から、土産を買う習慣はなくなってしまっているのですけどね。
なにせ2週に一度、海外に飛ぶ仕事をしていると、
ドコのナニを買ってきてもありがた味は薄れるし、帰国後にそれを渡す時間すらなかったりするのだ。
それに土産の「熱」というのは思っているほど相手に伝わらず、
形に残るものだと「イヤゲもの」にしかならない、byみうらじゅん。
「I♡NY」のTシャツをもらってもよくて寝巻きぐらいにしかならないし、
いまどきキーホルダーやストラップなんてのは引き出しにしまわれるのがオチだ。
ならば食べると消えてしまう「消えモノ」土産のほうがまだ喜んでもらえる気がする。
「白いオレオ」や「ミント味のオレオ」、アグリーな「グミ」を配ってもウケはいいし、
お湯を入れるだけの「マッシュポテト」やレンジでできる「ポップコーン」なんかもおもしろいと思う。
それらに増して「ドライフルーツ」や「ナッツ」、「茶葉」なら日持ちもいいのでいつ渡しても困らないしね。
といいつつ、中華食材の店にはまり、自分で使う「木耳」や「干し蝦」を買い漁っていた。
人気ブログランキング≪海外旅行部門≫をチェック!★
「消えモノ」土産、ボクもそれを心掛けています。
プレゼントとかもそうです。
プレゼントは、普段使ってもらえそうな消耗品にしたりしますね。
タオルとか。
こちらの一方的で一時的な感情を、
押しつけがましくせずに渡せるのが、一番ですよね。
by はらぼー (2015-05-16 09:19)
>はらぼーさん
返信遅くなりました~
「土産」って最近では厄介な文化になっちゃいましたね。
恐らく「行けなかった人に御裾分け」とか、
「餞別もらった人へのお礼」とかなんでしょうけど、
最近は土産すら妬み嫉みの対象ですものね=
by delfin (2015-05-24 23:38)