Alamak @Kota Kinabalu [Malaysia (Borneo)]
午後、雲行きが怪しくなったので避難した。
部屋に着くと間もなく、雲が辺りを覆い、スコールが屋根を叩きはじめた。
ランチ後のコーヒーを飲みながら、ロビーでネットにアクセス、
雨の様子を伺うが、イキオイはおさまりそうにない。
スコールに抗う気もおきず、予定なしのいい加減さで部屋に上がり、午睡を決め込んだ。
結局、暗くなるまでスコールは降りやまず、20時になってようやく外に出ることができた。
夕食を求め、メイン・ストリートを歩くが、
コタ・キナバル(KK)は夜が早いらしく、ファスト・フードやカフェを残し、
普通の店と同じように食堂の類いまでが片づけて店じまいをはじめていた。
昨夜の出来事を思い出し、宿の向かいの食堂へ向かう。
食べに行くと約束したこともあり、助けてもらった礼もあらためていいたかったのだが、
肝心のオッチャンはおらず、肩透かしを食らった形。
それでも義理は果たしておこうと通りを見渡せる表のテーブルについた。
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「なににしますか?」
飾り気のない食堂だが、レストラン形式のメニューがあり、店員がそれを差し出す。
旅行者が多いのだろう、メニューにはわかりやすく英語で書かれていた。
「『カイラン』ある?」
『カイラン』はアブラナ科の菜っ葉でキャベツやブロッコリーの仲間らしいが、
チンゲンサイのように日本では一般化していない。
ほんの少し苦みがある葉は噛みごたえがあり、野菜感が強い緑黄色野菜、
シンガポールやタイでは欠かさず、頼んでしまうお気に入りのひとつだ。
そいつ(6RM≒180円)とナシゴレン(6RM)を注文した。
それにしても旅先となると野菜が欲しくなるのは日常生活の不摂生が祟っているのだろうか。
「飲み物は?」
「『テ・ペン』、ある?」
それまで英語でオーダーしていた外国人の口から、
思わぬ単語が出てきたので店員のニイチャンは驚きの顔をしている。
「できますよ。でもなんで『テ・ペン』なんて知ってるの? マレー語わかるの?」
「シンガポールにいたことあるからね。
『テ・ペン』『コピー・ペン』『コピー・コソン』・・・当たり前に使うよ」
「ヘンな外国人ですね」
メニューを下げながら店員が笑う。
「『アラマー』~~」
その笑い顔におどけて言うと他の店員まで笑いだした。
「やっぱりマレー語、わかるんだ」
「いや、『アラマー』だけだよ。これ、日本語でも同じ意味なんだぜ」
「えええ、そうなの~。おもしろいね」
「あらまあ~」
「Alamak!!」
スコールのあとの心地よい風が吹き抜けていった。
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