Mendadak @Kota Kinabalu [Malaysia (Borneo)]
昼前の時間、スコールに出鼻をくじかれ、部屋で過ごしていた。
エアコン付きの部屋に荷物を動かし、軽い朝食を摂り、
コーヒーを飲んでいると激しいスコールが屋根を叩きはじめた。
吹き抜けのキッチンに飛沫が飛び込んでくるイキオイで、
とても出かける気にはならない。
コーヒーのおかわりを注ぎ、カップとともに部屋に上がり、読書タイム。
東南アジアの蒸し暑さもスコールの湿り気もない快適な部屋滞在。
わずか10リンギット(約300円)の差で手に入れられるのだから選ばない手はない。
といっても元の宿代が2,000円ぐらいなんですけどね。
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アジアでスコールに会うたび、シンガポールで働いていた時を思い出す。
ランチに出向き、スコールに降られるとオフィスに戻ることができなくなる。
「シャワー」と形容される激しい水しぶきは、
駆け抜けていこう、なんて甘ちょろい考えが通用する量ではなく、
軒先でただボー然と止むのを待つしかない。
無謀にも走り出せば、頭や肩を叩かれるだけでなく、跳ね上がりが膝下まで捕まえてくる。
たいていは白旗上げて、オフィスに電話を入れることになる。
すると上司は気にも留めるわけでもなく、傘を持たない不用意さを詰るわけでもなく、
「止んだら戻れ」ぐらいの感じで答えてくる。
自然には適わないさと甘いのか、シンガポールだからルーズなのか、正解はわからない。
10分も待っているとシャワーはおさまり、
雨だれの中を走れるぐらいになるのがアジアのスコール、雨宿り人もそわそわと動き出す。
モチロン空の差配なので30分経っても降りやまないスコールもある。
数ブロックの距離なのにタクシーを使ったり、
仕事が詰まってなければ、コピー・オーを注文し、あきらめて腰を落ち着けたり、
そのあたりはのんきなものだった。
シンガポールに限らず、東南アジアでスコールにあうとタクシーは奪い合い。
ビジネスマンが近距離移動にも使いだすので「空車」がまったくなくなる、というワケ。
タイだろうとマレーシアだろうと旅行の際は「タクシー欠乏症」にご注意のほどを。
本を読み耽り、小一時間もするとスコールはおさまった。
海辺にある市場へ向かう。
午後という時間が災いしているのか、市場のなかはなんとなくやる気ナシ。
それでも日常の食生活の片鱗や見慣れない不思議なアイテムに出会える市場は楽しい。
小さな市場はすぐに飽きて、街をぶらつく。
宿に沿って伸びるメイン・ストリートは短く、こちらもすぐに歩きつくした。
印象としては静かで穏やかな田舎町、人々ものんびりしている。
もちろん暑い昼間、人が少ない時間帯ということを割り引いて考えているが。
海辺に数軒並んているショッピング・ビルを訪れる。
さまざまな店が入り混じる複合施設ビルもアジア特有の情景。
フロアには間口の狭い店舗がゴチャゴチャと肩を並べ、地下にはフードコートがあり、
ビルとビルとはどこかのフロアの渡り廊下で繋がれていたりする。
この手のショッピング・ビルには決まって両替店の小さなカウンターがあり、
わかりやすいレート表が電光掲示されている。
似たような両替店が数店あるのが常で、レートを比較できるのも旅行者には利点。
一番レートのいい店で 1万円を差し出すと319リンギットが手元にやってきた。
(1リンギット≒31,35円)
昨夜の空港が2,000円で60リンギット、
空港レートは33,33円なので、間に合わせで替えてもらったにしては悪くなかったのね。
そうそう、市中の両替店を利用する際はかならずレシートをもらうことです。
ゴマかす店はレシートを出しませんし、
文句を言っても証拠がないので取り合ってくれません。
きちんと明示された金額を確認し、不具合があったらその場で文句を言いましょう。
そしてその場でお金をしまってからお店を去りましょうね。
けっこう多いんですよ、お金数えながら店出てくる人、パチンコの換金所じゃないんだからね。
見られてますよ、ダ・レ・カに。
買いたいものはもちろん、気を惹くものもないのでランチへ。
定番、定石、定例の『チキンライス』。
ジンジャーで味付けされた三角ライスがおいしい。
今でこそ普通に盛られるライスはその昔、ボール状に丸められていたとか。
http://delfin.blog.so-net.ne.jp/2008-06-22 (オリジナル・チキンライス)
型どられたライスをみて、ここがマレーシアなんだと再認識。
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delfinさんはほんとに風に吹かれて。。。旅する人ですね。
コタキナバルは特に海がきれいなところと、聞いています。
トレンガヌンも行かれたことありますか。
そこ出身の人が、浜辺の白砂が特に自慢だと、言っていましたが。。。
by HANA (2015-01-06 11:57)
>HANAさん
いえいえ、ただのダラしない旅行者ですよ。
海はキレイかもしれませんが、
あいにくフェリーの上でしか・・・
短い滞在でダイビングも山のトレッキングにも出向かずで・・・
トレンガヌンはマレー半島の東側?
ビーチエリアには縁遠いのです。
白い砂浜は日本人にはあこがれですよね~
by delfin (2015-01-08 00:25)