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夜行列車の車窓から from Beograd [Serbia]

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8月24日13時、日曜のベオグラードです。

アルバニア・ティラナからマケドニア行きのバスを待っている、
と前回記したとおり、このミニバスはオフリッドの街までダイレクトで、
手間ナシ苦労ナシで5ヶ国目に突入、このバスはほんとラッキーでした。

ただし到着が遅い時間だったので、
熱い暑いバスで仲良くなったドイツ3人組と夕食を共にすることができず、
それがチト残念でしたが、日程的に連泊する余裕はなく、20日朝に首都スコピエへ。

ここでもニュージーランドの同じような一人旅男とホステルで親しくなり、
夕食を共にし、夜の旧市街をぶらつき、ビールを傾けた。
退屈な一人旅、テーブルや語らいを共にしてくれる相手がいるのは嬉しかったりします。
もっとも「男」が相手だから嬉しいわけではないですぜ、そっちの趣味はナイ。




21日夕刻、とんとん拍子で6ヶ国目、コソヴォの首都プリシュティナに到着。

ここでは宿で自炊していたスイス男x2と夕食を共にし、
(彼らはパスタ、こちらは街角でローストチキン丸ごと=タッカンマリだな、を購入)
旅の情報交換などをしていると彼らがやたらに日本に詳しいことが判明した。

世界のキタノからチヒロまで、果てはヤマブシからブルセラ、アキバと、
こちらが驚くような単語が飛び出してきてはその都度、説明を求められ、
納得と爆笑が渦巻く楽しい時間が過ぎていった。
おまけにスイス人の片割れは釜山に1年間の留学経験があるそうで、
「キムチ食べたい」とツブやくというオチまでつけてくれた。

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ずんずんとバルカンを北上して、さあ次はセルビア、と意気込み、
22日18:30、ノヴィ・パザール行きバスのトランクに荷物を放り込むと、
「パスポート用意した? セルビアのチョップ(スタンプ)、ある?」
とコソヴォからセルビアに帰るというセルビア人に話しかけられた。

「え? アルバニア~マケドニア~コソヴォと来たからないけど?」
と答えると「それだと国境を越えられない可能性がある」という。

セルビアはコソヴォの独立を承認しておらず、
「国土の一部」という主張の政治的背景は知っていたが、そういう障壁があろうとは。

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「え。じゃあ、国境で降ろされる可能性がある?」

「十分あるし、通れるかもしれないし、どうかわからない、ただ可能性は低い」

「え。じゃあ、どうしたらいい?」

「とりあえずこのバスでは行かないほうがいい。
 隣のバスが19:00のモンテネグロ・ポドリゴリツァ行きだから、
 そいつでモンテネグロ~ボスニア~セルビアという迂回ルートで行ったほうが安全だよ」

英語ができないバス・ドライバーも車掌も頷いている。

迷っている暇も意味もなく、即決で行先変更。
30分後のウルツィニ行きのバスでモンテネグロの首都ポドゴリツァ途中下車。
3時前、ポドゴリツァに降り立った。

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サラエヴォ行きのバスは7:40。

首都のバス・ターミナルとはいえ、深夜は心寂しい。
ベンチで4人ほどが横になり、カフェで4人ほどがコーヒーを傾けている。
幸い、このカフェにWi-Fiがあったので、マキアートとネットでヒマツブシ。

予定通り、キッチリ7時間後の14:40、サラエヴォに到着。

バスでよく眠れたのと横になると一日がツブれてしまいそうな気がしたので、
宿に荷物を置き、シャワーでリフレッシュして、街歩きに出かけた。




そして23日、昼のバスでセルビアへ。

コソヴォからではないので入れない理由はないのだが、国境ではちょっとドキドキ。
コソヴォの入国スタンプに取り消し印を押されることもなく、そのまま入国。

またまた7時間のバス旅は定刻通り、20時にベオグラード到着。

ただしここで出迎えてくれたのは雷を伴った集中豪雨。
誰もがみなバスターミナルの屋根の下から動けないでいる。
前が見えなくなるほどの雨が路面を叩き、
降車ターミナルからメインビルに走っただけでパンツまでピショビショ。
やむなく少額両替し、カフェでカフェラテとサンドイッチの夕食タイム。

小一時間で小康状態、ネットでブッキングした街の中心にあるホステルを目指す。
すると光り輝く、といってもいいぐらいキレイな宿がお出迎え。
話しを聞くと開業して、まだ20日だという、わお。

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24日、日曜はヨーロッパの例に漏れず、ベオラードでも店は閉まり、街は眠りに就いたまま。
先ほどブルガリア・ソフィア行きの夜行列車のチケット購入、こちらの旅も20日が経過した。

マイナスがあればプラスもあり、なんとなく旅の帳尻は合っていくらしい。

写真1; オフリッドの湖に臨む教会。バルカン半島には蝉がおらず、昼間でも観光客がいなければ静寂が。
写真2; スコピオの旧市街市場。桃x2個買い、「袋要らない」といったら、
      「裏手に水道があるからそこで洗うといい」、さすがわかってらっしゃる。
写真3; サラエヴォの路面電車は旧東側の遺物だが、未だ現役なのだ。
写真4; ベオグラード、日曜午前、雨、ということでカフェには人がいない。
      おまけに8月だというのにストーブが焚かれてますぜ、ダンナ。




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岩田依子

delfin様
こんにちは。
以前、FBでコメントさせていただきました岩田と申します。
来月tilanaからohridにバスで移動する予定ですが、私が調べた範囲では午前9:00と午後16:00発でした。しかもstruga経由です。
delfinさんは15:00発でしかもohrid直通だったとか。
ぜひ、そのバス会社の名前を教えていただけませんでしょうか。
宜しくお願い致します。

ところで、バルカン半島の国々は隣国であっても政治的な問題が絡んでいるのか、行き来するのが非常に不便ですね。特にコソボとセルビアは一筋縄ではいかないようです。
お体に気をつけて、今後の旅もdelfinさんにとって素晴らしいものでありますように。
by 岩田依子 (2014-08-25 21:57) 

delfin

>依子さん

夜行列車でソフィアに辿り着き、歩き疲れてカフェのひと時です。

おお~~、いかれるのですか!
いいなあ(笑

お調べの通り、バスの時間はネットでも掘り下げることができたりしますが、
ミニバスはあまり出てきません。

ブログの通り、わたしはオフリッド直通のミニバス、15ユーロでした。
おかげで朝から夕方まで時間つぶす羽目になりましたが、
オフリッドのバス会社の真ん前はメインエリアだったのと、
仲良くなったドライバーにスポットも教えてもらって、便利でしたよ~

詳細はFBメッセージ送りますね~

はい、その犠牲者です(笑
といっても現状問題なのは、
コソヴォ→セルビアだけみたい。
セルビアがコソヴォの独立を認めてないだけで、あとは問題なし。
おかげで(おかげ?) コソヴォ~モンテネグロ~ボスニア~セルビアと迂回ルートになりやしたぜ。

一日削られたので、ブルガリア、ルーマニア、そしてイスタンブールと駆け足夜行列車攻撃になりそう~

I gottta Night Train ♪

15:30@Sofia
by delfin (2014-08-25 22:35) 

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