晴れ、晴れ、重なる晴れ from Seoul

月曜の激しい天気から一転、火曜日以降はすっかり夏モードのソウル。

格安航空券の最大日程８日間も気が付けば日数を費やし、
毎度のことながら、ナニもしてない間に明日は帰国日。

連日、すっかり空は晴れ渡り、気温は湿度を含みつつ上昇してますが、
風があるせいか、さほど暑さも気にはならず。
汗ばんだとしても建物や乗り物に入ればキンキンのエアコンが出迎えてくれる。



熱い陽が落ちれば、冷えた涼しい風が通り抜け、
市バスなどはエアコンＯＦＦでも窓から心地よい風が入ってくる。
ホステルもエアコンなし、窓を開ければ充分、心地よく眠れます。

先日のシンガポールでも夜には風が動いていたので、
そう考えると、空気の動かない日本の夏の夜って、厄介極まりないですなあ。

今回、宿に到着と同時に待っていたのはちょっとしたハプニング。
愛用の腕時計が電池切れで持ち主より早く眠りに就いた、うーん、ショック。

数日経って、「そういえば『時計屋通り』があったなあ」と思い直し、
天気が良くなってから足を向けてみることに。

以前、ベルトのピンがブッとんで直してもらったのですね、ここいら辺りで。
http://delfin.blog.so-net.ne.jp/2012-07-07


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ご存知の通り、東大門界隈は問屋街が連なっていて、
内装問屋、玩具問屋、調理器問屋、植木問屋、登山問屋などなど、
ブロックごとにいろいろな問屋さんが鎮座しているわけです。

その中でもはや有名観光地となっている『広蔵市場（カンジャン・シジャン）』を
鍾路４街（チョンオ・サーガ）側に抜けたところは時計屋さんが連なっていて、
そのさらに向こうには貴金属店が軒を連ねている。

狭い路地（ギルですね）には店先のガラスケースの上で（外なのね）、
時計を修理しているオジサンがたくさんいるわけですが、その中で気のよさそうな人を見つけ、
「チョギヨ～、バッテリ、オプソヨ」（すみません、バッテリーがないのです）と
インチキ韓国語で挑んでみるわけです。

心配になって「バッテリ、オルマエヨ？」と聞いても、
すっかり時計に集中しちゃって、こちらの声が聞こえているんだかいないんだか。

う～ん、いくらかかるんだろ、と思いつつも、
あたりには時計親父がいっぱいいるので、アコギにボルことはしねえだろう、
と根拠なき推察をしながら、マヌケ面でオジサンの動向を観察するわけです。



すると３年ぐらい電池交換していなかったので、裏蓋が開かない、開かない。

オジサンが力みつつ、アレヤコレヤの格闘の末、無事に開き、電池交換、となったわけですが、
開けたついでにヨゴレとか、パッキンの油差しとか、錆びたベルトのピンを替えたりとか、
こちらが言うまでもなく（言えないけど）、
さまざまなメインテナンスを手際よく、やってくれちゃう。

あの眼にはめ込むレンズ越しに見てわかるんでしょうね、
調子の悪かった龍頭もさっさと引き抜き、差し直してくれた。
追加料金払ってもいいから直してもらうつもりでいたので、
職人技というか、職人気質に感謝、気付いてくれたことに感激ですね。

「３０，０００ｗでいいよ」

「カムサハムニダ。チンチャ・カムサハムニダ」としか言えないバカ外国人なので、
アホみたいに同じフレーズを繰り返し、ただただ感謝するとオジサン笑ってる。

日本で電池交換しても２，０００円ぐらいはするので修理代込みなら安いもの。
それにも増して、金額よりもなんか気持ちが良かったのです、たかが電池交換にしては。

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そうそう、韓国って、モノを直すにはいいですよ。
繕い物なんてのはほとんどクリーニング屋さんでやってもらえます。
日本だと持ち込みで割り高になる裾上げとか、ボタン付けなんかもすぐに仕上げてくれる。
独身一人暮らしとしてはけっこう利用してます、旅行者のくせに。

我が国ではもはや「修理」なんて言葉自体が死語になりそうですものね。
この国ではまだ「直して使う」習慣が生きてますし、
どうやら各所に職人さんも生き残っているみたい、ちょっと大げさ？

という感じで、心なしかキレイに蘇った腕時計とともに帰国するわけです。


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コメント 6

安い！！　去年だったか、某有名メーカーの自動巻き腕時計の掃除（電池交換なし、ほぼ同じ作業）、外国製がアダに8000円に消費税
断れば良かった　(=;ェ;=)シクシク
ソウル片道代が出たのに。
by ポトス (2014-06-29 17:36) 

＞ポトスさん

外国メーカーだと別料金だったりしますよね～

以前、国内で同じような経験をしていたので、
（分解掃除２万といわれた）
ダメモトでトライしてみました～

あはは、LCCならチケット買えますね（笑
by delfin (2014-06-29 17:46) 

ソウルの街を歩くと、こういう昔ながらのお店と路地が残っているのが、なんかこう不思議な感覚です。
清蹊の工具屋街も仕事でたまに行きますが、そこも昔ながらの個人商店がまだまだ多く残っています。
by けい (2014-07-01 13:51) 

＞けいさん

最新のショッピングモールやCAFEの反対にこういう路地が残っていて、
古き日本を見るようで･･･

異国で軽いタイムスリップしたみたいで、けっこう好きな風景です。
by delfin (2014-07-02 01:27) 

良いですね～^^
韓国は靴の修理も安くて良いと聞きました。
地下鉄の出入り口辺りにある修理屋さん、
タイミングが合わずまだ未体験ですが、
お気に入りのくたびれた靴、いつかお願いしたいです。
by akiko (2014-07-05 00:48) 

＞akikoさん

日本は靴磨きも次世代には許可が下りないそうですからね・・・

よくみかけるのはインナー・ソール（？）、中敷き。
1,000wぐらいで売られているので、
消耗の激しいテニスシューズ用に買ったことあります。

パンツのスソ直し、コートのボタン付け、そして今回の時計、と
旅行者のクセにけっこういろいろ重宝してまーす！
by delfin (2014-07-05 12:03)