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Conference Championships 2016 [Sports]

AFC.jpg

一年でもっとも質の高いフットボールが観られる瞬間。

NFLの「カンファレンス・チャンピオンシップ」、プレイオフ・トーナメントを勝ち抜き、
SUPERBOWL出場チームを決める一戦でもあるこのゲームはNFLファンの間ではそんな風に呼ばれている。
「一番はスーパーボウルじゃないの?」という疑問もあるでしょうが、
世界有数のスポーツ・ビッグイベントでもある「スーパーボウル」はあまりにも大舞台であるため、
お祭り的騒ぎの中、実力を出せずに終わる選手、チームが多く、「凡戦が多い」と言われていたんですね。

21世紀にいたると「フリー・エージェント」や「サラリー・キャップ」が浸透し、
「スーパーボウル」はチャンピオンを決める戦いにふさわしい鍔迫り合いの試合が増えつつあります。

とはいえ、16試合のレギュラー・シーズンで好成績を上げ、
ポストシーズンのトーナメントを勝ち上がって来たベストの2チームが対戦するカンファレンス決勝、
やはりVister and Homeチームで対戦するのがフットボール本来の姿。
スーパーボウルは立候補地で行われますからね、しかも地元チームは一度も出場を勝ち得てないといういわくつき。
ということでいいフットボールを観たいなら、やはりこの2試合を観ないとね。

playoff-bracket-03.jpg

まずはAFC、現地時間1月24日のCONFERENCE CHAMPIONSHIPSがキックオフ。

#2 New England PATRIOTS at #1 Denver BRONCOS
http://www.nfl.com/videos/movie-trailers/0ap3000000626373/17-Patriots-vs-Broncos-Playoff-Trailer

シーズン成績は
NE 攻撃 ラン30位、パス 5位、トータル 6位
DEN守備 ラン 3位、パス 1位、トータル 1位

ケガ人だらけのペイトリオッツがリーグ1位の強力ディフェンスの網をどう掻い潜るのか、
前の試合から復帰のWRエデルマン、No.1ターゲットTEグロンコスキがカギを握りそう。

DEN攻撃 ラン17位、パス14位、トータル16位
NE 守備 ラン 9位、パス17位、トータル 9位

平均的なブロンコス攻撃が「エンドゾーンを割らせない」ペイトリオッツ守備をどう切り裂くのか。

チームをけん引するのは両チームともにNFLの歴史に名を刻むベテランQB、
ブレイディvsマニングのライバル対決、38歳と39歳の対峙はこれで17度目となる。
レギュラー・シーズンの対戦成績はブレイディの9勝3敗、ポスト・シーズンは2勝2敗、
今シーズンのW12、フォックスボロでの対戦はオーバータイムでブロンコスが勝利している。

ペイトリオッツは5年連続(!)AFCチャンピオンシップ進出となったが、
シーズン後半、ケガ人続出で調子を落とし、同じ12勝4敗ながらブロコンスにシード1位を攫われた。

現地スタジアムのフンイキはこんな感じでゴザイマス。
http://delfin2.blog.so-net.ne.jp/2013-11-05 (現地取材ルポ)



好調ブロンコス守備がペイトリオッツのファースト・シリーズを止めると、
ブロンコスはショットガンからの攻撃を繰り返し、ボールを進め、あっさり21yのTDパスを決めた、7-0。
互いに「3&OUT」の膠着状態に陥ったかに見えたが、ブロンコスが最初にミスを犯した。

フラットに投げたQBマニングのパスをRBヒルマンが落とす、
ペイトオッツLBフリーニーはなにげなくそのボールを拾い上げた。
この時点でフエが吹かれたため、誰もが「パス失敗」と思ったが、ここでHCベリチックが「チャレンジ」をコールした。

レビュー後に「バックワード・パス(後方に投げたもの)」と見なされ、パス失敗でなく「ファンブル」と判定が覆る。

この好機をベリチック&ブレイディが逃すはずもなく、
ブロンコス22yという好位置から21yのパスを決め、最後はRBジャクソンが1yを飛び込んだ。
あまりにあっけない同点劇、と思わせたが、ペイトリオッツも小さなミスを犯す。
PATのキックをミス、7-6とわずか32秒の同点劇に小さなトゲが刺さった。

今シーズンからキック位置が2yから15yに変更された「エキストラ・ポイント(ポイント・アフター・TD=PATともいう)」、
以前は「オートマチックに決まる」とも言われ、成功率は98%を超えていたのですね、
それが今シーズンは95%の超えるレベルに落ち、同時に「2ポイント・コンバージョン」を狙うシーンも増えてきて、
ゲーム自体はさらにスリリングになってきてます、キッカーにはたまらんだろうけど。

2Qに入り、繰り返しプレッシャーをかけられていたブレイディがインターセプトを喫する。
ペイトリオッツ16yという好位置でボールを得ると、マニングは12yのTDパスを決め、わずか3プレイで14-6とした。
今度はペイトリオッツがボルを失い、TDを許した形、
同時に「点を取らなければならない状況」でキッチリTDを奪う両ベテランQBの鋭さが光る。

ブレイディへの容赦ないプレッシャーを繰り返すブロコンス守備、
それを交わしながら、13プレイを重ねたものの、FGに留まり、14-9。

この辺りでペイトリオッツのサイドラインで使われていた「サーフェイス」に不具合発生、ちょとした珍事ですね。
NFLではかつてFAXやコピーなど紙で行われていた戦術分析や展開が数年前からタブレットに変更、
それがまさか起動しないとは、ねえ。

ブロンコスはラン・アタックを中心に攻撃を展開するがボールが進まない。
ボールを止めたペイトリオッツだが、ブロンコス守備の波状攻撃に耐えられず、ブレイディは追われ続け、叩きつけられ、
余裕のない状況で投げざるをえなかったパスがふたたびインターセプトされた。

2つ目のミスを大きなキズにすることなかったが、後のシリーズでFGを決められ、17-9で前半終了。

3Q、ブロンコスのシリーズを止めたペイトリオッツはブロンコス守備のプレッシャーを避けるため、
ショットガン・フォーメーションを繰り返し、なんとかFGに結びつけ、17-12。

ボールを進めるキー・プレイが見いだせないブロンコス、ブレイディを守り切れていないペイトリオッツ、
ハデさはないが要所要所で止めるペイトリオッツ守備、プレッシャーをかけ続けるタフなブロンコス守備、という構図が続く。

4Q、10プレイを重ね、ブロンコスがFGで追加点を重ね、20-12。
8点差という微妙な点差が残る、最初のPATの小さなトゲだ。

ペイトリオッツも11プレイを重ねるが、「4th&1」の状況でギャンブル失敗、
「3&OUT」ですぐにボールを得たものの、10プレイを費やし、「4th&6」に陥り、これも失敗に。

しかし可能性ある限り、死なないのが「王者」。

ふたたびブロンコスの攻撃を時計を止めつつ、「3&OUT」に押し込む。
頼りになるのはTEグロンコスキ、ダブルカバーをものともせず、40yのパス・キャッチを決め、ゴール前10yに。
最後もやはり相棒グロンコにキッチリTDパスを決め、20-18とキャッチアップ、同点へのシナリオだ。

しかしシナリオは完結していない、ここで「2ポイント・コンバージョン」を決めなくてはならない。
WRエデルマンへのパスはインターセプト(プレイ終了となる)、幕は降ろされた。

最初のPATが決まっていれば、このシーンもキックの1点でカンタンに決まっていたことだろう。
試合早々のミス、小さなトゲが最後までペイトリッツを苦しめた。

シーズン後半の敗戦でシード1位を奪われず、ホームゲームならば、キックのミスも生じなかったかもしれない。
最後のプレイはレギュラー・シーズンから続いているストーリー、「王者」のハッピー・エンディングとはならなかった。

●#2ペイトリッツ 18-20 ○#1ブロンコス

NFC.jpg

AFCチャンピオンシップの表彰式、ブロンコスの面々が歓喜に浸り、紙吹雪が舞う中、
NFCのCONFERENCE CHAMPIONSHIPSがキックオフ。

#2 Arizona CARDINALS at #1 Carolina PANTHERS
http://www.nfl.com/videos/movie-trailers/0ap3000000626350/Capture-the-Crown-Cardinals-vs-Panthers

ARI攻撃 ラン 8位、パス 2位、トータル 1位
CAR守備 ラン 4位、パス11位、トータル 6位

圧倒的なパス攻撃で勝ち進んできたカーディナルズ、
ターンオーバー・レシオのいいパンサーズ守備からボールを守れれば勝機が見える。

CAR攻撃 ラン 2位、パス24位、トータル11位
ARI守備 ラン 6位、パス 8位、トータル 5位

QBニュートンも交えたラン・アタックが冴えるパンサーズをバランスのいいカーディナルズ守備陣が抑え込めるか。

シーホークス戦で見せた試合開始からの爆発力を発揮すればパンサーズが有利、
カーディナルズ守備は「調子に乗らせると性質が悪い」攻撃をいかに早く食い止めるかだ。
「先行逃げ切り」を許しての試合展開はホーm・パンサーズの得意とするところ。
QBパーマーとWRフィッツジェラルドのベテラン・コンビが輝ければビジターのカーディナルズに光明もある。
NFC1、2位の対戦だけにバランスのいい成績が並び、好ゲームが予想されるが。



キックオフ、カーディナルズはあっさり「3&OUT」、
パンサーズはノーハドルを駆使し、パスを重ね、あっさりFGで先制した、3-0。
得意のパス攻撃が決まらず、ボールが進まないカーディナルズを尻目に、
今度はラン・アタックを繰り返し、最後はWRギンへのエンド・アラウンド、
左端に走り、右端に走り、フィールド全部を使ってエンドゾーンに駆け込んだ、10-0。

続くシリーズもパーマーのパスは定まらず、レシーバーの落球も多い。
あざ笑うかのようにパンサーズは14yのTDパス、わずか3プレイでTDを奪い、17-0。

1Qですでに3シリーズの差がつき、シーホークス戦の残像が思い浮かぶ。

2Q、キャッチアップしなくてはならないカーディナルズが先にミスを犯す。
QBパーマーがサックを食らい、ファヌル、リカバーしたのはLBキークリーだ。
しかしここでカーディナルズ守備陣が奮起し、パンサーズを「3&OUT」に仕留める。
攻撃陣もようやく目を覚ましたか、10プレイ、6:03かけ、エンドゾーンにボールを持ち込んだ、17-7。

続いてのシリーズも「3&OUT」に留めたが、今度はスペシャル・チームにミスが出た。
PRピーターソンがファンブル、パンサーズにボールを奪われた。
一戦必勝のポストシーズンではスペシャル・チームのミスはゲームを左右するキズに。
ボールを取り戻したパンサーズは2ミニッツを挟み、QBニュートンが飛び込み、TD、24-7。

前半残り1:56、少しでもキャッチアップしたカーディナルズだが、
ふたたびQBパーマーがサック、ファンブルしたボールはパンサーズの手中に。
しかしつづいてQBニュートンのパスをさきほとパントでミスをしたCBピーターソンがインターセプト、
パンサーズ22yという好ポジションでFGは確実だったが、
なんと次のプレイでQBパーマーがエンドゾーンに投げ込んだパスはインターセプトを喫した。

ボールは二転三転、ドタバタと落ち着かないまま、24-7のまま、前半終了。

後半のファースト・シリーズ、パンサーズをしっかり止め、反撃の狼煙を上げたいところだが、
11プレイ、7:10を費やし、FGを決められ、27-7。
すかさずキャッチアップしたいカーディナルズだが、続くシリーズは「3&OUT」、
自分たちのフットボールを取り戻せていないまま、後半も発進となった。

一方、ノリノリになっているパンサーズは8プレイ、4:11で最後はQBニュートンがエンドゾーンへ飛び込み、34-7。

フットボールの点差としては絶望的な4シリーズ差の点差を抱えたまま、4Qへ。
リズムに乗っているパンサーズ、攻撃のキーを見出せないカーディナルズに点差が重くのしかかる。

それでもカーディナルズは3Qから続いたシリーズを21yのTDパスで実らせ、2ポイント・コンバージョンも決め、34-15。
カーディナルズ守備陣はしっかり仕事をこなし、調子づくパンサーズ攻撃を「3&OUT」で止めた。
ところがパスでリズムを掴めないQBパーマーがゴールライン前に投げ込んだパスがインターセプト、
リーグ1位のインターセプト数を誇るパンサーズ・ディフェンスの本領発揮。

パンサーズ16yではじまったシリーズもキッチリボールを運び、エンドゾーンにTDパスを決めた。
もはやスーパーボウル用の演習か、と思わせる意味のない2ポイント・コンバージョンも決まり、42-15。

すでに勝敗は決したものの、カーディナルズは一矢報いたいところ、
だが最初のプレイで投げたパスはLBキークリーの手中に収まり、そのままエンドゾーンを駆け抜け、49-15。
傷口を大いに広げただけで終わった。

7ターンオーバー、終わってみればパンサーズはディフェンスもオフェンスも独壇場、
QBパーマーは4インターセプト、レーティング43,2というベテランとは思えない惨憺たる数字だけが残った。

●#2カーディナルズ 15-49 ○#1パンサーズ

SB50.jpg
第50回SUPERBOWLの対戦は3年連続で#1シードの対決に。
最多出場となるブロンコスの出場成績は3勝5敗、パンサーズは0勝2敗。

試合後のフィールドでHCベリチックに「最後のロデオになるかも」と語ったQBマニング、
「勝利して引退」の「マニング・ボウル」などとメディアは書き立てる。
あるいは今シーズンの話題の中心に居続けたQBニュートンとパンサーズ、
ポストシーズンの2試合のようにハフな勝利で最後のゲームを飾れば「ニュートン・ボウル」か。

SUPERBWL 50は新設した49ersの本拠地、サンタクララのリーバイス・スタジアムで行われる。
http://www.nfl.com/superbowl/50 (SUPERBOWL 50)

Are You Ready for SUPERBOWL????


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