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第二十一夜 Old Regime @Sofia [Bulgaria]

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バゲージを預け置き、客引きを置き去りにし、すべて身軽になってソフィアの街に繰り出した。

『中央バス・ターミナル』から南に街の中心『スヴェタ・ネデリャ広場』があるようだ。
駅やバス・ターミナルに市内地図をもらえる場所はなく、
掲げられた地図を頭に焼き付け、方向だけを頼りに大きな『マリア・ルイザ通り』を南に向けて歩いた。

方向だけ定めて無手勝流に歩くのはいつものこと、
方向音痴でないことを少しだけ感謝しながらガシガシと早足で歩き出した。
と書くと常に軽やかに街を闊歩しているように聞こえるが、
この旅でも地図を持たず、宿探しに小一時間をムダに費やすヘマをたびたび繰り返していることはご承知のとおり。
それでも知らない街はデタラメに歩いたほうが、
カメラに納めたくなる風景に出会えたりしてオモシロイのは確か。

街歩きと宿探しではだいぶ事情が異なりますね。

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しばらくしてトラムが交差する通りに行き当たった。
右手には古い建物を利用した『Central Hali(セントラル・ハリ)』というモールが建ち、
左手には『Banya Bashi Mosque(バーニャ・バシ・ジャーミヤ)』という寺院があった。
モスクの周りには10時の開館時間を待っているのか、団体客が手持ち無沙汰にうろついていた。

ちなみに地図がないのに名称がわかるのはその場所に案内版があったため、
このあたりも未整備のバルカン・エリアとは異なるようだ。

モスクの裏手は公園になっていて、夏らしい朝の陽光が噴水に輝き、地元の人が憩いの時を過ごしていた。
手はじめにモールをヒヤカシてみたが、琴線に触れるものはなく、
頼りの両替店もまだ頑丈なシャッターを閉ざしたままだった。

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それらをあとに歩みを進めると唐突に遺跡の発掘現場が広がった。(前日の写真5)

続いて小さな『St. Petka of the Sedlers Church(聖ペトカ地下教会)』を過ぎると、だだ広い通りに出くわした。
激しくクルマが行き交う大きな通りの両側サイドにはバカデカイ建物が肩を並べ、
その脇を進むと正面には威圧的な『旧共産党本部』が鎮座していた。

モチロンこの時はこれらの建物がなんであるかはわかっていない。
『旧共産党本部』に刻まれたロシア語に似たキリル文字のブルガリア語が読めるわけではなく、
風景に溶け込んでいない違和感タップリの建物は「旧政権の遺物なんでしょうなあ」ぐらいのものだ。
それでもここが『旧共産党本部』であることは想像できた。
それにしても「旧東側」というか「社会主義政権」ってヤツは権威的な建物がお好きですなあ。(写真4)

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『旧共産党本部』の脇を進むと東側には大きな公園が広がっていた。

美術館や博物館、劇場が置かれているエリアの一画に衛兵が守りを固めている。
う~ん、キリル文字読めないよお、ここなんですか、と衛兵に尋ねるわけにもいかず、
クエスチョン・マークを抱えたまま、通りを東に進んだ。
どこかで市内地図を手に入れるまで、ナゾは抱えこんでおこう。

通りを歩いていると時折、声をかけられる。

英語をホトンド発してこないので国内旅行だろうか、
あるいは近隣諸国からの旅行者かわからなかったが、やたらと写真を頼まれる。
一眼レフ片手に歩いていたからか、あるいはただ単に安全そうなバカヅラに見えたのか、
今後はアンケート用紙を配布したほうがいいかもしれない。

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国会議事堂目指し、『ツァール・オスヴォボティテル通り』を進むと優美な教会に出会った。(写真6)

『St. Nicholai Church(聖ニコライ教会)』、ロシア正教の教会と記されていた。
ブルガリア人とロシア人では宗派が異なるため、当然、祈りをささげる場所も別、
バルカン・エリアに負けず、ここでもさまざまな宗教、宗派の建物が乱立している。

ロシア正教らしい尖塔はあいにく改装中だったが、外壁は他とは異なり、豪奢な装飾が施されていた。
門扉は解放されていたので遠慮なく、中に進んだ。

外観に負けない色鮮やかなフレスコにしばし見入った。

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ソフィア『旧共産党本部』

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