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第十八夜 Assassination at Sarajevo @Sarajevo [Bosnia and Herzegovina]

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古いトロリーバスは地味なうなり声を上げながら川沿いの道を走った。

10分ほどで旧市街の中心地『バシチャルシア』に近づいてきたことがわかった。

「あ、ここで降ります」

「『バシュチャルシア』はもうちょっと先だよ?」

「あ、ここでいいんです! ありがとう」

ドライバーの忠告を置き去りにし、女子学生に続いてバスを降りた。
車窓から美しい橋や美術館らしき建物が見えはじめたので、早めに降りて、街を撮って歩きたくなったのだ。

『ミリャツカ川』沿いの歩道を旧市街に向けて進む。
川の北側には路面電車が走り、買い物客やビジネスマンが忙しそうに乗り降りしている。
路面電車の走る街はどことなく時間の流れがゆっくりしているように感じられる。
トラムの車両のスピードがそう感じさせるのか、
はたまた地元の人の生活の足が垣間見えるからかはわからなかったが、
路面線路の軌道のある街はどことなく愛着が沸く。

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「『Assassination at Sarajevo(サラエヴォ事件)』の場所ってどこですか?」

「Info」と記された簡易案内のいかにもやる気がなさそうなオネエチャンにそう尋ねた。

「それならそこよ、その通りのところ」

「目印とか碑のようなものはないの?」

「ないわね、ご覧のとおりよ」

ナニもない通りで観光客が写真を撮るのに迷っていた。
第一次世界大戦を引き起こすきっかけとなった事件現場はどうやら「この辺り」程度の認識らしく、
スポットに印がつけられてるわけでもなく、わかりやすくマーキングされているわけでもなかった。(写真2)
それはそれで潔い気がしたが、記念写真を撮りたい観光客はターゲットを見出せず、少し逡巡した後、
やむなく「サラエヴォ博物館」をバックに写真を撮る、というのが大勢の答えのようだった。

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バシュチャルシアの目抜き通りは観光客でごった返していた。

このところあまり人ごみにお目にかかることもなかったので、少しばかり気後れすると同時に、
無秩序な人の多さと喧騒に少しウンザリして、路地裏に逃げ込んだ。

サラエヴォの街はあちこちにモスクがあり、遠くからもミナレットが目立つ。
と思うと次の角にはシナゴーグがあり、その先にはセルビア正教の教会があり、
モスクを挟み、カトリックの大聖堂が連なっていたりする。
もはや宗教のごった煮状態、教会、寺院の展示会場のようだ。

かつてこの国が「ユーゴ・スラビア」というひとつの国家だった頃、
「7つの国境、6つの共和国、5つの民族、4つの言語、3つの宗教、2つの文字を持つ、1つの国家といわれていた。

ユーゴ時代、産業の拠点でもあったサラエヴォはさながらバルカン・エリアの縮図か。

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KAZ

ご訪問&nice有難うございました~。
by KAZ (2015-12-27 21:00) 

delfin

>KAZさん

いえいえ、こちらこそありがとうございます!
by delfin (2016-01-01 18:36) 

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