第七夜 Water Paradise @Plitvice Lakes [Croatia]

『P1』と呼ばれる小さな波止場から渡し船で湖の中心へ入っていく。
船を降りると多くの人の流れが左手方向、時計回りに進んでいく、
見どころが多い滝を早く見たいのだろうか、あるいは人の習性として時計回りに進んでいるだけかもしれない、
イベント会場や「ねずみーらんど」では右に回っていくのが行列を避ける裏ワザでもある。
渡し船を待つ間、頭の中に叩き込んだ公園地図を思い浮かべ、その流れと逆に反時計回りの遊歩道を選んだ。
山道や国立公園では遊歩道が狭く、有名な場所ともなれば歩行者渋滞が起きる。
ここプリトゥヴィツェも尾瀬や上高地のように木製の歩道が2対組まれ、
歩行者が行き交うようになっているが、人気スポットでは撮影会渋滞も起きるはずだ、
時間がない中、家族連れに代わる代わる、あるいはカップルにイチャイチャと写真を撮られ、
道を塞がれる羽目になっても怒るに怒れない。
あるいは泣き出しでもしたら、道を譲ってくれるかもしれないが。
こうなったらランチもコーヒーも摂らずにレイク・サイドを走り抜けるか。
日頃、テニスで鍛えた足は伊達じゃないぜ、ただし持久力はゼロだから役に立たないけど。
それらを見越して、反対に回るとやはり人が少ない。
涼しげなミストが舞い、澄み切った空気が心地よい。
時折聞こえる家族連れの嬌声を除けば、ただただ水の音しかしない空間が広がる。
自分のペースでテンポよく歩くことができ、気に入った場所ではゆっくりシャッターを切る。
スロー・シャッターで水飛沫を紡ぎ、速いシャッターで水玉を捕まえ、遊ぶ。
ああ、いくら撮ってもどう撮ってもナニ撮ってもキリがないぞ、コレ。
来たかった場所、求めていた風景、歩いているだけで胸が躍っていた。

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