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Wildcard Playoff 2015 [Sports]

wild.jpg

雑煮三昧を続けた正月休み、三が日はコートもクローズでテニスはできず、
ただただ餅のエネルギーを腰回りに溜め込んでいる状態。
しかも三が日過ぎても雑煮を食べ続けているのは毎年のこと。

そんな中、年明け第一週の週末からはNFLのプレイオフがスタート、
生中継を見るため、早朝からTVの前に釘付け。
スナック片手でさらに脂肪はため込まれるわけですね。

フットボール・ファンにとってこの1月はまさに『至福の時間』。
勝ち上がったチーム同士が対戦するプレイオフ、
4ヶ月のシーズンで磨き上げられたフットボール・チームが対戦するわけですから、
そのチームのファンだろうが、なかろうが、質の高いゲームが観られるわけですね。



12月の最終週、16試合目まで地区優勝、プレイオフ出場がどこになるかわからず、
せめぎ合いが最後まで続く緊張と均衡のとれたリーグはいまさらながらよくできてる、
と感心するわけです、客観的に観戦しながらも。

世界最大の32チームが所属するリーグから、プレイオフに出揃ったチームは
AFC East優勝  New England PATRIOTS 12勝4敗(#1)
    West優勝  Denver BRONCOS      12勝4敗(#2)
    South優勝  Indianapolis COLTS     11勝5敗(#3)
    North優勝  Pittsburgh STEELERS     11勝5敗(#4)
    Wildcard    Cincinnati BENGALS    10勝5敗1分け(#5)
    Wildcard    Baltimore RAVENS     10勝6敗(#6)

NFC West優勝 Seattle SEAHAWKS   12勝4敗(#1)
    North優勝 Green Bay PACKERS  12勝4敗(#2)
    East優勝  Dallas COWBOYS    12勝4敗(#3)
    South優勝  Carolina PANTHERS   7勝8敗1分け(#4)
    Wildcard    Arizona CARDINALS  11勝5敗(#5)
    Wildcard    Detroit LIONS      11勝5敗(#6)

パンサーズを除き、概ね、10勝以上で駒は揃った。
10勝以上でプレイオフに進めなかったのはPhiladelphia EAGLESのみ。
ちなみに7勝のパンサーズがプレイオフに進めるのは「地区優勝」という優位性から。
NFLの「タイブレーク・システム」は長くなるので、NFL japanかWikiに任せます。


現地時間1月4、5日の『Wild Card Weekend』でポスト・シーズンはスタート。
まずは現地時間4日、Arizona CARDINALS@Carolina PANTHERS。
パンサーズのホーム、シャーロットの「Bank of America Stadium」で開催。

パンサーズは7勝9敗と負け越しながらのプレイオフ進出、
それでも「地区優勝」の冠の元、11勝のカーディナルズをホームに迎える優位性がある。
このあたりプレイオフ・ルールが確立しているNFLポスト・シーズンのオモシロさ。

カーディナルズのホームは避寒地・フェニックス、しかもドーム・スタジアム、
そのチームが小雨が落ちるシャーロットに乗り込むわけだから、
レギュラー・シーズンの成績はもはや少しも反映されない。

開幕から好調を維持したカーディナルズはシーズン途中でエースQBパーマーをケガで欠き、
その後、チームを牽引した控えのドリュー・スタントンも失い、
シーズン終盤は3rdQBのライアン・リンドリーで乗り切ることを余儀なくされた。
当然、星数は落ち、独走から失速、地区優勝をシアトルに奪われ、敵地へ乗り込む破目に。

ファンが後押しとなるフットボールではホーム・チームが圧倒的に有利とされる。
「一戦必勝」のプレイオフ、移動のない「ホーム開催」、熱狂する「ファンの声援」、
それらを失えば、必然、勝率はグンと下がる。

QBを二人失った時点でアリゾナの希望は費え、
ホームで開催されるスーパーボウルへの道は遠ざかったといえる。
開幕前、契約カットし、呼び戻した若いリンドリーでプレイオフに勝ち上がれるはずもなく、
負け越しながら最後に地区優勝をものにし、ムードの上がるカロライナに一蹴された。

一方のQBキャム・ニュートンはポスト・シーズン初勝利となったが、パスの粗さはいつも通り、
しかも追い込まれると走り出す「モバイルQB」が今後、プレイオフで生き残れるか。
プレイオフ最小記録の78yに押さえ込んだパンサーズが勝利したというより、
アウェイのカーディナルズが自壊した、という印象のゲーム。

そしてまた「スーパーボウル開催地チームは出場できない」というNFLのジンクスは固持された。

Carolina PANTHERS 27対16 Arizona CARDINALS 



同日、2戦目の試合は同地区対決、Baltimore RAVENS@Pittsburgh STEELERS。
スティーラーズのピッツバーグ「Haintz Field」でのゲーム。

シーズン序盤、DV問題でリーグ屈指のRBレイ・ライスを失ったレイヴンズだが、
彼の穴を感じさせない攻撃を構築、チームは地区優勝を争うまでの好成績を刻んだ。
一方、最後に地区優勝を掴んだスティーラーズだが、
最終戦でエースRBレヴェオン・ベルをケガで失い、ラン・アタックに不安が残る。

シーズン前にキーマンを欠いたチームとシーズン最後にキーマンを失ったチームの対戦、
しかもポスト・シーズンのアウェイ戦をものともしないレイヴンズの下馬評は高い。
強力守備を維持する一昨年のチャンピオン・チームが、
『テリブルタオル』渦巻く敵地に乗り込む形だが果たして。

試合はレイヴンズ守備が主導権を握り続けた。
スティーラーズは35分の攻撃時間で387yを奪ったが
24分の攻撃時間、295yに終わったレイヴンズに追いつくことができず仕舞い。

ヤードを奪い合い、ボールを持っている時間が長いチームが試合を有利に運ぶはずなのだが、
3つのターンオーバー、114yの反則罰退が響き、結果はそうはならなかった。

一戦必勝のポスト・シーズン、こういうチームが台風の目になるかもしれない。

Baltimore RAVENS 30対17 Pittsburgh STEELERS。



続いて現地時間5日、Cincinnati BENGALS@Indianapolis COLTS、
コルツのホーム「Lucas Oil Stadium」でのゲーム。

コルツはリーグ1位の40TDパスを上げたQBアンドリュー・ラックがチームを牽引、
そしてメイン・ターゲットのWRT・Y・ヒルトンがこの試合から復帰と、
スーパーに挑む若いチームに明るい情報が多い。

一方のベンガルズは4年連続プレイオフ出場と好成績を維持するも、
1991年からポスト・シーズンで勝てていない。
おまけにWRA.J.グリーン、TEジャーメイン・グリシャムをケガで欠き、
対戦前から暗いニュースがチームを覆う。

次世代を担う若いQB対決となったが、最後までターゲットを探し続けるQBラックと、
追い込まれると不安なパスを投げてしまうQBアンディ・ダルトンでは格が違いすぎるか。

前の試合と対照的にコルツ34分、ベンガルズ25分の攻撃時間がそのままスコアに反映された。

「プレイヤーズ・コーチ」と呼ばれ、優しいと評判のマービン・ルイスは、
これでポスト・シーズン6連敗。
いいチームを作るがポストシーズンに勝てないヘッドコーチ、てのがいるんですね、NFLでは。
ブラウンズで勝てなかったショッテンハイマーを見るようだ。
彼のクビが飛ばないことを祈るばかり。

勢いに乗る若いコルツ、ただし「ドームのチーム」であり、残る試合はすべて「アウェイ」だ。
それでもスーパーボウルに駆け上がれば、ドームのアリゾナで栄冠を手にできる可能性も。

Indianapolis COLTS 26対10 Cincinnati BENGALS



同日のもう一試合は、Detroit LIONS@Dallas COWBOYS、
こけら落としの取材にも出向いたアーリントン「AT&T Stadium」のゲーム。
http://delfin.blog.so-net.ne.jp/2009-10-31 (ダラス取材)

QBレイティング、パス成功率1位のQBトニー・ロモ、
TDレシーズ16個でリーグ1位のWRデズ・ブライアント
リーグ1位のラッシング1845yを稼いだRBデマルコ・マーレイ、
アメリカズ・チーム・カウボーイズに
「エイクマン、アーヴィン、スミス」を彷彿とさせるトリプレッツが帰ってきた、

ライオンズはリーグ1位ラン守備、平均喪失ヤード2位、平均失点3位の強力守備が売り。
「ここ一番に弱い」という評判のロモにプレッシャーをかけ、
「新トリプレッツ」を押さえ込むことができるか。

開始早々、14点差を奪い、アウェイのライオンズがリード、
しかしその後、FG2つに抑え込んだカウボーイズ守備陣の奮闘が光った。
結果、パス、ラン獲得ヤードともにライオンズが大きく上回ったが、
3つのターンオーバーが響き、自沈した形。
ヤードは与えてもTDは与えない、NFLらしい守備展開だ。

大事な試合で勝てない、という評判のQBロモがこのプレイオフで生まれ変われるのか、
今後はそこが注目される。

Dallas COWBOYS 24対20 Detroit LIONS

wildcard-tournament.jpg

レイヴンズのみ、UPSETとなったが、
同地区対決、洞勝利数という部分からはそれほどの驚きもナシかな。
カーディナルズの失速、
レイヴンズの逆襲、
ベンガルズの失望、
カウボーイズの覚醒、というのが観戦後の印象。

「Win or Go Home」、まだまだ緊迫のポスト・シーズンはこれからが佳境。


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