SUPERBOWL XLVIII [Sports]
現地時間2月2日 18:30にKICKOFFのSUPERBOWL XLVIII。
終わってからも日本のTVには試合以外の部分でちょこちょこネタを提供しております、
第48回スーパーボウルはSeattle SEAHAWKS vs Denver BRONCOS のマッチアップ。
試合前のネタを綴ると、リーグの再編成を受け、NFCWestに移行したシーホークス、
以前はブロンコスのいるAFCWestに所属し、互いにライバル・チームであったわけです。
東海岸で行われるSUPERBOWLながら、
今シーズンはこの両チーム以外にも49ers、チーフス、カーディナルズなど、
西地区に好調チームが揃っていて、まさに東は不甲斐ない状況。
そのため、『Wild Wild WEST』なんて皮肉な見出しが踊っている。
大きな試合にはニックネームがつけられるが、
今回は『Marijuana Bowl』(マリファナボウル)なんて形容も。
これはシーホークスのワシントン州とブロンコスのコロラド州が、
それぞれ医療目的以外の大麻が合法化されている州であるところから。
マンハッタン対岸ニュージャージー・メットライフ・スタジアム、
気温は9.4℃、寒波が押し寄せている北米にしては「暖かい」ともいえる温度、
QBペイトン・マニングにとって追い風となるか。
単純ではあるがNFL1位の攻撃=ブロンコス、NFL1位の守備=シーホークスの対峙、
前評判は今シーズン、数々のNFL攻撃記録を塗り替えた「超攻撃的」なブロンコス有利の声が多い。
その裏にはカムバックし、スーパーボウルに戻ってきたスーパーQBマニングへの賞賛もある。
そのマニングは前日、前人未到5度目のリーグMVPにも選出されていた。
いつものように月曜朝8時、現地生中継に合わせ、TVの前に正座、ヒザの上にはもちろんピザ。
国歌斉唱はオペラ歌手Renee Fleming、グラミー賞4度の栄冠に輝いている方。
National Anthem
さてキックオフ。
ブロンコスのファースト・プレイ、スナップ・ミスでボールは転々とエンドゾーンへ。
なんとかおさえたものの、セイフティの2点を献上することに。
NFCチャンピオンシップでもシーホークスQBラッセル・ウィルソンがいきなりファンブル、
しかしこのミスを引きずることなく、スーパーボウルをモノにしたのはご承知の通り。
ところがブロンコスはこのミスで真っ白になったのか、終始、引きずり続けた。
シーホークスは続くシリーズ、4:27を使い、確実にFGを入れ、5対0。
対するブロンコスは3&OUTであっさりボールを渡すと、
シーホークスはふたたび6:15を消費し、FGを重ね、8対0。
なんのことはない、3度点を奪われてはいるものの、1シリーズで返せるスコア。
(TDの6点+2ポイント・コンバージョンで8点入る)
フットボールは1プレイ7秒で7点を奪うことができるスポーツ、
ここで目覚めていれば、充分に間に合う状況だ。
しかしファースト・プレイのミスで舞い上がったまま、
ここでブロンコスはインターセプトという大きなミスを重ねた。
対するシーホークスは4分弱を使い、TDを決め、これで15対0。
その後のブロンコス、4度の3dコンバージョンをクリアし、8分を使い、ボールを進めるが、
5度目の3dコンバージョンでインターセプトを喫した上に、
リターンTDまで許してしまい、22対0でハーフタイムへ。
22対0、試合前には逆の立場を予想した人は多かったろうが、まさかのスコア。
前半をシャットアウトされたのは第35回SBのジャイアンツ以来(対戦相手はレイヴンズ)。
前半終了時の最大点差は、
第21回でレッドスキンズがブロンコスを35対10と25点差つけたものが記録、
記録ではないが22点差、しかもシャットアウトとダメージはダブル。
しかも今シーズンのブロンコス、前半をシャットアウトされた経験がない。
とはいえ、スカウティング(分析)こそ、NFLの醍醐味、
フットポールは「前半と後半では別の試合」とまで言われているのだ。
HALFTIME SHOW
これを観るためにチケット代を払っている、とまでいわせるハーフタイム・ショウ。
今年はBruno Mars、特別ゲストにRed Hot Chili Peppersが加わった。
さて後半、耳目は「ブロンコスがどこまでキャッチアップするか」に集まる。
マニングを中心とした攻撃陣にとって、3シリーズはそれほど難しい数字ではない。
一方、ビッグネーム=マニングを嫌う向きは「スーパー初のシャットアウト・ゲーム」に期待を寄せる。
好調のシーホークス守備陣、この試合ならそんな可能性すら見える。
開始早々、待っていたのはシーホークスのキックオフ・リターン・タッチダウン。
わずか10秒足らずで7点が追加され、29対0に。
ゲームの興味を削ぐ決定的なプレイは本来はブロンコスが繰り出さなければならないものだった。
開始早々のセイフティ、インターセプト・リターンTD、そして後半開始のこのプレイ、
ブロンコスは浮ついたまま、要所要所でミスを重ねている。
そのミスを誘い出したのはスーパーボウルという大舞台のせいでもあろうが、
予想以上にシーホークスのファンが多かったことにも一因する。
『12マン・フラッグ』がスタンド各所で振られ、
メットライフ・スタジアムはさながらシアトルのホームにも似たうるささだった。
ハーフタイム・ショウも観終わり、この時点で席を立つファンの姿も見受けられた。
その判断は正しいもので、もはや興味はシャットアウトか否か、ぐらいのもの、
久々にスーパーボウルが「世紀の凡戦」となった瞬間だった。
SUPERBOWL TVCM
http://www.nfl.com/videos/nfl-super-bowl-commercials/0ap2000000321462/Bud-Light-Up-For-Whatever-Pt-1
クラウド・ノイズ以外に顕著だったのはシーホークス守備陣のタックル。
開始から終了までかならずファースト・コンタクトで相手を仕留め、余分なヤードを許さない。
一方、ブロンコスはミスタックルが多く、易々とファーストダウンを許すケースが見受けられた。
アグレッシブな守備を繰り出しマニングにチャンスを与えなかったことも重要なファクターだが、
確実なタックル、という基礎的なプレイで相手にプレッシャーを与え続け、ミスを誘発したともいえる。
前後半ともにシーホークスのボールへのアクセスの早さが終始、眼にとまった試合、
守備力リーグ1位はダテじゃないが、
スーパーボウルというハデな舞台でも「確実なタックル」こそ、大事なプレイだったのだ。
第3Q終了前、ブロンコスはなんとかTDを奪い、零封こそ逃れたものの、
これで目標が達せられてしまったかのごとく、その後は精気のないプレイが続いた。
打つ手がない、といってしまえばそれまでか、こうなるとタイム・ゲームは酷、残された時計が虚しい。
43対8、若いシーホークスが2度目のSB出場で初のビンス・ロンバルディ・トロフィを手にした。
カンファレンス・チャンピオンシップの記事でも書き記したが、
「ここ一番で弱いマニング」がそのまま露呈、予想が当たってしまった。
スーパーボウルで「攻撃力1位vs守備力1位」が対戦したケースはこれで5度目、
守備力1位チームが4勝1敗と圧倒的に成績を残している。
一戦必勝のゲームではやはり安定した守備力が頼りになるのか。
デンバーもかつては強力守備を礎に『オレンジ・クラッシュ』なんてあだ名されていたんですけどね。
ちなみに今回はAFCチームに開催権があり、ブロンコスはカラー・ジャージを選択。
サード・ジャージだった『オレンジ・ジャージ』は数年前からファースト・ジャージに昇格、
今シーズン好調の要因ともなったことから、これがチョイスされた。
ところがことスーパーボウルに関しては、前モデルのジャージから『オレンジ』は勝ち星ゼロ。
エルウェイが連覇したときはダークブルーとホワイトだった、なんて皮肉な後日談。
ハッピーなフットボール・シーズンはコレでTheEND。
成績を上げられなかったチームは早々にヘッドコーチの首をすげ替え、
選手放出、ドラフト、フリーエージェントとチーム再建にお休みナシ。
すでに2014年シーズンの争いははじまっているのだ。
そのニュースを耳にしながら、フットボール・ファンは9月第1週まで長い冬眠に入ります。
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