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Taxi Trouble @Minneapolis [Minneapolis (U.S.)]

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ビジネスマンに紛れ、デリでランチタイム。

待ち合わせた観光局の方とテーブルをともにし、地元情報やローカルネタを教えてもらった。

ミネアポリスは隣り合わせたセントポールとの双子都市=『ツイン・シティ』として名高い。
MLBミネソタ・ツインズの愛称もそこから由来していて、
ミネアポリスが商業、セントポールが政治、とそれぞれの役割を担っているのだ。




そのミネアポリスのダウンタウンは極寒の冬を快適に過ごすため、
『スカイウェイ』という名の通路でありとあらゆるビルとビルが繋がれている。

ダウンタウンであれば、外の風に当たることなく、目的のビルまでたどり着けるようにできている。
ランチのため、オフィスから吐き出されたビジネスマンのスタイルがそれを裏づけしていて、
コートどころか、上着も羽織らない身軽な服装がビルの中を行き来していた。

ダウンタウンの中心では無料のシャトルバスが随時往復し、中心地の渋滞を緩和する役割も果たしている。

このシステム、日本の大きな街でも導入すればいいのに、とフリーライドのバスで考えつつ、
昨夜の出来事を思い返していた。

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目とスマホを同時に保護

試合後のインタビューや取材を終えると地元記者たちは記者席に居残り、記事の仕上げに取りかかる。
翌朝の新聞、あるいはWebならオンタイムで入稿しなくてはならないからだ。
そのため、記者のホトンドはクルマでやって来て、記者席で原稿を上げてから家路に着くわけだが、
こちらの原稿は帰国してからのお仕事。

郊外のスタジアムなら地元記者と同じようにレンタカーで乗り込むのだが、
今回は「日本からのファンでも観戦できる街」ということを見据えて、
ダウンタウンから歩いても行けるミネアポリスとデンバーのスタジアムをチョイスしていた。



近年はダウンタウンの隣接地区に新しいスタジアムを据えつけ、
そのエリアの再開発としてスタジアム建設を進める形が多い。
もはや共用球場はオークランド(NFLレイダーズとMLBアスレティックス)ぐらいのもので、
1チーム=1スタジアムとアメリカのプロ・スポーツは羽振りがいい。

これは旅行先でのレンタカー利用を好まない日本人旅行者には好都合で、
地下鉄や市バスでNFLやMLBのスタジアムまで容易に足を運べるので観戦旅行にはうってつけ。
こちらもレンタカーのコストがかからない分、取材経費を節約できて、これ幸いなのかな。

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ローカル・アクセスでホテルに戻らなくてはならない我が身は空港からタクシー、
というわけで『ライトレール』で空港にたどり着くと時計は12時を回っていた。

「聞いたことないホテルなんだよね、といっても今日が初日なんだけど」

ホテル名を告げると若いドライバーは不安そうにナビを検索していた。

「電話番号あるからインプットするかい?」

ホテル・カード差し出すと不慣れな手つきでナビに入力している。

「これから朝まで仕事?」

「いや、これが最後なんだ。終わったら帰るさ」

あれ? どうやらまた初日のドライバーを引き当てたらしい。
http://delfin2.blog.so-net.ne.jp/2013-08-12 (パラオ紀行・マニラのドライバー)

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ぷるるんっ素肌に!プラセンタで潤い実感 

空港からハイウェイを走ったものの、ナビの指示がアテにならず、ドライバー君は迷走していた。
シャトル・バンに乗ったときの記憶で距離感と方向感覚はあっている気がしたが、
あたりには似たような形状の建物と敷地のホテルが連なり、わかりづらい。
建物の上に浮かぶロゴにもヒルトンの文字だけが見当たらない。
$15、$20、$25・・・メーターはドンドン上がっていった。

「このあたりだと思うよ」

「だと思うけど、ホテルが見当たらないんだ。
 ちょっと待ってホテルに電話して聞いてみる」



ドライバー君は路肩にクルマを停め、電話をかけはじめた。
その間もメーターはじわじわ上がり、$30を超えていた。
アメリカのレンタカーは事前予約なら、一日$30かからない車種もある。
これならレンタカー借りたほう安いじゃないか、と笑いそうになった。

「わかったよ、ホテルが買収されて、名前が変わっていて、
 それでナビで表示されないらしい」

目印と道順を聞いたらしく、ふたたび走り出した。

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「悪いね、迷ってしまって」

「いいよ、初日なんだろ。最後にメンドくさい客になっちゃたね」

「いや、面倒じゃないけど、まさかナビがアテにならないとはね」

「あ、そこだ」

ヒルトンのロゴがある建物の敷地に乗り付けた。
しかし正面ではなく裏側の入口から入ったらしく、正面のクルマ回しが見当たらない。



「いいよ、ここで。ほらアソコのドアから人が出入りしているし」

裏手の駐車場へ向かう宿泊客が出入りするドアが見えた。

「OK。じゃあ、ここで。時間がかかってしまってすみません。
 ボクのミスなので、$30でいいです」

メーターは$40を超えていたがドライバー君はそう言った。

「初日なんでしょ? じゃあ、チップに$10つけるよ」

そういって$40を渡した。

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「ありがとう、おやすみなさい」

申し訳なさそうにドライバー君が言う。

高いタクシー代だが、ネタを拾ったと思えばいいかな。


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