delicious paradise @Palau [Palau]
6月12日、旅は6日目。
7時に目覚め、デリで買っておいたツナ・サンドを頬張る。
フロント脇にコーヒーの無料サーブがあるので、
それを片手に部屋でカンタンな朝食を済ませ、
またコーヒーを注ぎ、しばらく原稿書きに没頭した。
気づけばパラオもラスト・デイ、20:50のフライトまでがタイムリミットだ。
ランチには少し早い時間に部屋を引き払い、
レンタカーにバゲージを積み込み、部屋のキーを返して、チェックアウト完了。
「Come Again」
文字にしてしまうと味気ない英語だが、
宿のスタッフの口をついて出た言葉は「またおいで!」とやわらかい感じだ。
わずか5泊の滞在なので、社交辞令かもしれないが、
そういってくれる気持ちがうれしかった。
「何時に日本に帰るの?」
「20時のフライトだよ。日本に帰らず、マニラ、シンガポールと経由するけどね。
いろいろお世話になりました、ありがとう。
今日は出発まで一日あるから、バベルダオブ島を巡ってみるつもりなんだ」
握手をして、別れを告げ、クルマを走らせた。
島巡りのロング・ドライブの前にまずは腹ごしらえ。
キャプテンに教えてもらい気になっていた『YANO’s』向かう。
ランチタイムには早かったが、店には頻繁に客が出入りしていた。
店内はこじんまりしたサイズで、
肉や野菜の惣菜、チャーハンや白飯がパック詰めされ、木肌の棚に置かれている。
パンや果物、飲み物も売られていて、
奥には出来上がったばかりのオカズがケース内に並んでいた。
好きなものをレジに持って行き、会計を済ませるデリ・スタイルの店で、
ホトンドのお客は持ち帰りのようだが、
店内の右手奥にはテーブルとカウンターも据え付けてあり、
そこでのイート・インもできるスタイルになっていた。
地元の人は馴れた手つきで目当てのものを手にし、レジに向かうが、
要領がつかめないこちらは気遅れして、立ち尽くし、狭い通路を塞いでしまう形になる。
自分で戸惑いを割り増しにしてしまうような感じだ。
なにを食べるか目移りしていると、奇妙な日本語で話しかけられた。
「タロイーモ、エイヨ~マンテン」
常連のオジイサンだろうか、馴れた感じでパックを選び、手にとっている。
こちらの戸惑いを見透かしたようにタロイモやチャーハンのパックを指差しては、
変なイントネーションの日本語を繰り返している。
「チャハン、オイシー、オイシー。エイヨ~マンテン」
「そうね~、炒飯はおいしいわなあ」
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こちらに話しかけているのか、はたまた彼の独り言なのか、判断がつかなかったが、
他に日本人も見当たらなかったので、答えを返してみた。
「エイヨ~マンテン」がお気に入りのフレーズらしく、こちらの答えを気にも留めず、
好きなだけ言い放つとレジで会計を済ませ、トットと出て行ってしまった。
すっかりフラれた気分だったが、気を取り直し、
ガラスケースの向こうにいた店員のオバサンに声をかけた。
「あの、シーフードはなにがありますか?」
「シャコ貝のクリーム煮、エビの炒め物、それと後ろのフリッターかしらねえ」
「!」
ようやくここに来て、名物「シャコ貝」登場だ。
昨日のレストランでも探したのだが、メニューになかったのだ。
「じゃあ、シャコ貝をください」
「量り売りだからどれにする?」
シャコ貝はアルミホイルの器に入っていて、食べやすく刻まれている。
サカナのフリッターも食べてみたかったので、小さそうなのをお願いした。
「食べてくの? これも後ろのレジでお金払ってね」
そういうと皿に盛ったシャコ貝にソースをかけてくれ、
計りから打ち出された値札の紙を渡してくれた。
シャコ貝のクリーム煮約$4、白身魚のフリッター$3、ライス$1、
会計を済ませ、カウンターに腰掛ける。
小さ目を選んだのだが、ドレもコレも量が多くて、食べ過ぎは確実だ。
味? 教えなーい。
現地でお試しあれ!
「賢者は旅の話をし、愚者は料理の話をする」ってのがモットーです。
これ、モンゴルの諺だそうで、旅のハナシだけに留めておけば賢者になれる?
ああ、あのシャコ貝、また食べたい!! とだけは書いておこう。
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