impressive paradise @Palau [Palau]
ジェリーフィッシュ・レイクの衝撃にシビれたまま、ボートに戻った。
別にクラゲの毒にあたってシビれているわけではないのです。
現にジェリーフィッシュ・レイクのクラゲたちは、
外敵がいない、という特殊な環境から無毒化してしまっているのだから。
木製のデッキから湖にエントリーし、しばらくはなにもない湖面を泳ぎ進む。
するとポツン、ポツンと赤茶色のクラゲが現れはじめた。
おお、と思ってさらに泳ぎを進めると、彼らは唐突に数を増し、
カラダの周りに大小入り交ざったジェリー・フィッシュたちが行き交いはじめる。
動いているのはクラゲではなくこちらなのでまったくの錯覚なのだが、
まるで彼らがやって来ては遠ざかっていくかのような気になるのだ。
これだけでもかなりの驚嘆ものだが、
さらに湖の中心部に向かって泳いで行くと彼らの数は尋常ではないことになり、
両の手でクラゲを押しのけ進んでいく、そんな密度になる。
もっとも濃いところを探して泳ぐと、
そこでは器に入ったみつ豆の寒天を掻き分けるかのごとく、
あるいは夜店の金魚すくいの密度のなかを泳ぐがごとく、
こちらの想像を遥かに超え、クラゲの世界に取り込まれたような気分になる。
ゴーグルをつけ、スノーケルをくわえているのだが、
おかまいなしにワアワアと驚嘆の声が出てしまう。
想像を超えるシーンに出遭うと人は声を出さずにはいられないのだ。
淡水に近い汽水の中、フローティング・ジャケットを着て泳いでいるので、
クラゲと肩を並べ、ポワポワと水に漂っている。
もっとも彼らに『肩』があるとは思えないが。
360度、いや、前後左右だけでなく上下を見てもクラゲ、海月、水母、くらげ。
もはやUniverse of the くらげデス。
フィンをつけているので、その気になれば早く動けるが、
慌しく動くよりも彼らと一緒にただ漂っているのがいい。
そう、やはりここでもなにもしない刻(とき)がただただ心地よい。
世界中でもここにしかない場所、その感動といったらない。
いっそ「文章にできないぐらい」なんて書いてしまおうか。
走り出したボートに揺られ、そんなことを考えていた。
ハッキリ書きますが、クラゲと漂うだけのために飛行機代出してくる価値アリです。
それをやった本人がいうのだから、信憑性あるぜい。
ONE and ONLYとはまさにこのこと。
加筆;
水中カメラがないため、肝心のクラゲの写真はありませぬ。
一眼レフで取れたのは、4・5枚目の入水箇所までです。
ここからではクラゲの姿は見られず・・・
写真素材・ストックフォト|アマナイメージズ
『Jellyfish Lake』と画像検索していただければ、
水中でデジカメ撮影した世界中の方の画像がたくさん出てきますので、
そちらでイメージの補填をオネガイシマス。
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